本プログラムについてAbout Us

-「グローバル・リソース」の視点から多文化共生の課題に挑む-

博士課程教育リーディングプログラムとは、文部科学省が推進する、世界的に質の高い大学院教育を提供するための事業です。平成24年度、本学から採択されたグローバル・リソース・マネジメント・プログラムは、「グローバル・リソース・マネジメント」という文理融合の視点で、今日、最も困難な状況にある国から新興国までを対象に、強靭な精神と高度な倫理観を持って活躍していくグローバル・リーダーの養成を目指すものです。

図:グローバル・リソース・マネジメント

本プログラムの特色と目指す人材像 -困難から発展への道筋を共に歩む人材-

本プログラムは、以下の3点を特色としています。

特色① 人々と共に切磋琢磨し、困難に挑むリーダー

本プログラムが描くリーダーとは、現地のエネルギーを肌で感じ、あるいは現地の人々の困難に寄り添い、人々と共に活動する中で得た知見と経験を、日本そして世界の発展へとつなげる先導者を意味しています。既存の成功者をモデルとし、そのようなモデルを目指すものではなく、また、一国の支配者を養成しようというのでもありません。

特色② ターゲットは最困難国、新興国

現在、困難に直面している国・地域から、新興国・地域までをターゲットとしています。
これらの地域で起こる、民族や宗教間の衝突・摩擦の背景には、資源やインフラ(=リソース)の不均衡があります。このリソースをいかに安定的に分配するか、そして持続可能な発展の可能性を探るか、という視点から、多文化共生の可能性を追求します。
なお、最困難国(地域)としては、本学で平和構築に取り組んできたアフガニスタン、パレスチナのガザ地区など人道の危機にある地域に焦点を当てていきます。また、本学は一神教間の宗教対話について、日本で最高水準の研究実績を誇っています。一神教学際研究センターでの実績をもとに、イスラームとの共生を多文化共生社会の課題として重視する点も、本プログラムの特色です。

図:多文化共生社会のためのグローバル・リソース・マネジメント

特色③ 文理融合の知識を身につけ、実践する

本プログラムは、本学が長年にわたって蓄積してきた資源・エネルギーに関わる高度な自然科学・理工学的知の体系と、多文化共生に関わる人文・社会科学的知の体系を統合した、「文理融合」による博士課程プログラムを構築し、提供します。
現代世界の閉塞的状況を突破するために、人間生活の物質的基盤(インフラストラクチャー)、社会的基盤、精神的基盤の3領域を統合的に扱う新領域の創造を目指しています。

図:本プログラムにおける文理融合の特色

以上の特色をもって推進される本プログラムからは、以下の素養を備えた人材が育成されることが期待されています。

図:多文化共生社会のためのグローバル・リソース・マネジメント

なぜ、文理融合か
-インフラ整備ができるマネージャー、政策の立案実行ができるエンジニア‐

このプログラムは、狭義の研究者養成をめざすものではありません。博士学位をもち、持続可能な発展と多文化の共生のために、多様な分野で実践できる人材を育てていくことが目標です。
新興国や最困難国においては、人文・社会科学のみ、あるいは理工学のみの知識をもつ人材にできることは限られます。理工学の知識をもちつつマネジメントや社会貢献を考えていかなければ、グローバル展開を果たした企業であっても異文化との共生を実現するリーダーとはいえません。逆に、人文・社会科学について深い知見を有していても、現実の人間社会の基盤となるインフラストラクチャーや資源・エネルギーについての知見をもたなければ、人類社会の安定には寄与できないでしょう。
グローバル・リソース・マネジメントは、世界資源の公正な分配と運用という視点から文理融合の教育を実践し、履修生が将来において多文化共生社会の実現に向けて進んでいくためのバックアップをする博士課程一貫教育プログラムです。