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オンサイト実習(沖縄県・宮古島)

オンサイト実習

2016/6/1
商学研究科   陳 燕双


実施期間:2016年4月29日~5月2日
 
宮古島の水資源において供給側と受給側がそれぞれ抱える問題を明確にし、それらの対策を考案する目的で、宮古島において4日間にわたる実習を行った。

宮古島の独特の地形・地質・降雨量・再生エネルギーにおける優位、河川と地下水の特徴など理系知識を学習し、役所のスタッフの話を聞き、当地住民の水資源に対する意識調査も実施した。実際に現地へ行き、目で確認し、その地の人々の声に耳を傾けることによって、宮古島の水資源における問題の一つとして、供給側と受給側間のコミューニケーション不足という問題を提示できたと同時に、様々な国から来たチームメンバーたちと、問題意識がはっきりした課題発表をするという共通した目的を達成するために、意見を言い合い、互いに助け、協力し、頑張った後の喜びを共に味わうことができた。

1.潜在的な課題を明確にできた
5つの大きな課題:①雨量が少ない年における地下水消費過多 ②増加傾向にある旅行客用水のための新たな水資源の開発 ③用水保護地域の規則外施設の建設 ④不安定な気象変化 ⑤水資源開発、調査における人材と予算確保の問題を抱えていることが分かった。

その他に、住民への意識調査を通じて、生活汚水、農薬、家畜飼養による地下水の汚染問題も課題として挙げることができる。住民への意識調査の中で分かったことだが、「悪い成分も地下に浸透しているのではないか」という不安を抱えているため、ほとんどの住民は蛇口からの水を飲まない。実際に先進的な技術と厳格な品質監視システムを使い、宮古島の浄水施設はよく機能しているはずである。それにもかかわらず、なぜ住民たちは依然として不安を抱えているのか。その回答は次に浮かび上がってくる問題の回答と共通している。

もうひとつ意識調査の中で出てくる住民側の問題として、ほとんどの住民は節水が大切であると認識しているにも関わらず、実際に節水行動をしている住民はその半数しかいない。その意識と行動のギャップはなぜ生じているのか。

我々の意識調査における「宮古島の水が無くなる心配はありますか」という質問に、91%の回答者が「全くありません」と回答した。水に不自由しないだろうという安心感が、本来は不安定な宮古島の水資源に対する意識を薄くしていることが、ひとつの問題ではないかと思った。なぜ、昔は苦労していた水資源についての意識が薄いのだろう。

宮古島の水資源管理の満足度に関する4つの質問の解答にこの疑問に対する答えがある。それは住民のほとんどが水資源管理について知らないのである。市役所が心配している雨量が少ない年の水消費過多も知らない。市役所の宮古島の水資源に対する懸念を知らずに、水に不自由することはないと思っていることが、節水の意識と行動の間にギャップが生じる原因になっていると考える。その行動を変えるためには、行動変容ステージのフレームワークを使い、人々の行動を変えるマーケティング手法がここで応用できると考える。

2.多文化共生
今回の実習を通じて様々なリーダーシップスタイルを観察、体験したと同時に、自身が属するチーム課題の完成と効果の向上を考えながらチーム活動に主体性を持って参加した。また、多様な国から来た学生との交流を通して、それぞれ文化は違うが、個人との関係という面で全世界に共通しているものがあることを再確認した。それは心を込めた真摯な会話とかけあいをすることで、人々はひとつになれるということである。