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2014 コモン演習Ⅰ
2014/07/26
実習日:2014年7月26日(土)・27日(日)
場所: びわこリトリートセンター
<1日目>
#1 オリエンテーション
#2 アフガニスタン和平実現に向けて / Toward Peace Building in Afghanistan
#3 自然災害の要因 / What Causes Natural Disasters?
#4 Fragility of the Philippine’s archipelago against natural disasters
#5 学生グループワーク
<2日目>
#6 Disaster Management as a GRM Concern
#7 Cases in Disaster Rehabilitation and Reconstruction
#8 Green Reconstruction Mechanism
今回のコモン演習では、災害(disaster)をテーマとして、「人災」ともいえるアフガニスタンの現状からの和平構築や、起こりうる「天災」への対策および被災後の復興について考察し、多様な専門分野を持つ参加者がGRMの観点から議論を行った。
1日目には、災害のさまざまな要因やそれに対する備え、被害を抑える方法、被災者による災害のとらえ方、復興に求められるものは何かといった、災害に関する多岐にわたった視角が提示された。そこでは、専門家からの講義だけではなく、実体験を持つアフガニスタンやハイチ、インドネシア、中国などからの留学生も交えて幅広い議論が行われた。また、災害の宗教的・文化的背景という視点から、ムスリムの参加者たちと意見交換を行えたことも非常に有意義であった。
2日目に行われた学生によるグループ・プレゼンテーションでは、こうした議論を踏まえ、GRMならではの災害と復興に対する具体的な案が披露された。参加学生それぞれの専門知識や背景をもとに、グループごとに異なる問題意識からプレゼンテーションが行われ、いずれも活発な議論を通して改善点や可能性が指摘されるなど、発展的な内容となった。
世界各国で人々を困難な状況に至らせる災害について、文理融合というGRMの観点が大いに活かされ、アプローチの有効性を感じられた2日間の演習であった。
岩坂将充(高等研究教育機構准教授,GRMプログラム・オフィサー)