GRMの教育Program

GRMプログラムは、博士課程の前期課程と後期課程を一貫した5年間の追加型大学院教育プログラムです。所属の研究科・専攻の教育課程とは別に履修し、履修生は所属の研究科での単位修得に加え、GRMプログラム修了に必要な単位(20単位以上)を修得します。所定の単位を修得し、プログラムの修了を認定された履修生の学位記には、博士課程教育リーディングプログラム「グローバル・リソース・マネジメント」の修了を付記します。
5年間の教育プログラムですが、5年の履修を義務付けるものではなく、プログラムの履修を途中でやめることも可能です。例えば前期課程だけ履修することも可能で、所定の中間審査科目の単位を修得した後、履修をやめた履修生には、中間認定証を発行します。

図:プログラムの全体像

GRMのカリキュラム

GRMのカリキュラムは、最高学位たる博士号取得者が広く社会で活躍できるようになるための基盤が形成されるように作られています。すなわち、幅広い視点や考え方を持ち、任務遂行にあたり自分自身で行動を規定でき、他者との協働によって問題を解決できるようになることを目的としています。博士課程の前期課程に配当されている科目だけの履修でもその基盤が身に付くように設計されています。
プログラム履修生は、自身の専攻修了に必要な科目30単位以上に加え、別途GRM科目を20単位以上取得しなければなりません。

講義系科目

大学院の専門科目は学部での科目に比べてますます細分化され、深い内容となっていきます。一方、現実世界の問題はますます複雑化しており、解決のためには多面的なものの見方や柔軟な思考が求められています。GRMの講義では「資源管理」を軸としての物事の多面的なとらえ方や自分の専門とは異なる問題解決手法を学ぶことで、こうした幅広い視点や思考法を獲得していくことを目指します。

前期課程

1Resource Management for Coexistence and Cultural Diversity (GRM601)

GRMで一番初めに履修する科目です。「資源」の適切な開発や管理によって諸問題を解決し共生社会の実現を目指すという、GRMの理念を共有します。講義では「資源」についての考え方を示し、そこから起こりうる問題について説明を行います。

2Capacity Development for Coexistence and Cooperative Works (GRM602)

対話や議論、自己表現といった、協働の為の基礎能力を身に付けるための科目です。さらにその前段階として、自分自身について知るための自己診断と社会に求められる汎用的な能力・態度・志向の測定もこの科目に含めます。

後期課程

1Physics in daily life (GRM701)

1Introduction to Social Science and Humanity (GRM702)

1Introductory Infrastructure Engineering(GRM730・文系学生向け科目)

1Introductory Earth and Environment Science(GRM731・文系学生向け科目)

1Introductory Laboratory of Infrastructure Engineering(GRM732・文系学生向け科目)

1Introductory Qualitative Research Methods(GRM733・理系学生向け科目)

1Introductory Quantative Research Methods(GRM734・理系学生向け科目)

1Introductory Global Studies (GRM735・理系学生向け科目)

全体図に戻る

演習・実習系科目

社会では能動的に行動でき、するべきことを自分で規定できることが求められます。一方、複雑高度化する問題の前では、たとえどのような人間でも一人で全てのことを行うことはできません。よって、専門性の異なる複数の人間がチームを組んで問題解決にあたることが必要となります。GRMでは、自分のことは自分で決めながらも他者と協働できる能力を身に付けるためにグループワーク演習を何度も行います。

前期課程

1Group Work Practice Ⅰ (GRM650)

最初に履修する実習系科目です。グループワークを通して、複合的問題に対する取り組み方を実例から学び、体得します。ある問題には、様々な切り口がある点を講義で学び、現地見学を通じて現場の状況を知ることに重点を置いています。

2Group Work Practice Ⅱ (GRM690)

博士前期課程の最終セメスターで履修する科目です。グループワークによって、プロジェクト立案から情報収集や課題の設定、解決策の構築までを一連の手順として学びます。この科目は、GRMプログラムの中間審査チェックポイントとしての機能を兼ねます。

後期課程

1Group Work Practice Ⅲ (GRM750)

1Group Work Practice Ⅳ (GRM751)

1Group Work Practice Ⅴ (GRM790)

全体図に戻る

産学官にわたる世界中の連携先

世界中に広がる強力な産学官連携網が可能にするGRMならではの学び

実際の現場で様々な実践を通して、多文化共生を実現できる能力を養う機会を提供します。
海外大学、国内外の企業、国際機関などと連携し、学生に留学、インターンシップ、フィールドワークなどの機会を提供するほか、講師の招聘などを行います。

学術機関

フィリピン大学 テヘラン大学 キルギス民族大学 総合地球環境学研究所 フランス社会科学高等研究院 エコール・セントラル ハサヌディン大学 中東工科大学 ハノイ工科大学 キングモンクット工科大学 ザンビア大学 アディスアベバ大学 モントリオール理工科大学 ハマド・ビン・ハリーファ大学 リュブリャナ大学 ストラスモア大学 アルジャジーラ研究センター

グローバル企業

ダイキン工業(株) Country Garden(中国) 広州トヨタ自動車有限会社(中国)
三菱商事(株) (株)三菱総合研究所 日新電機(株) (株)堀場製作所

国際機関・政府機関

世界銀行 国際連合教育科学文化機関(UNESCO) 国際連合開発計画(UNDP) 国際協力機構(JICA) 日本貿易振興機構(JETRO) 国際連合工業開発機関(UNIDO) ベオグラード国際政治経済研究所(IIPE) 在スロベニア日本大使館 自動車技術総合機構交通安全環境研究所 電力中央研究所 日本原子力研究開発機構 宮古島市

※上記以外の連携実績もあります。

連携先からのインターンの例

● UNIDO東京事務所 ● ダイキン工業株式会社(タイ) ● (株)堀場製作所

進路とキャリア・パスへの取り組み

視野が広がるから、出口も無限大。進路とキャリアパスへの取組

GRMプログラムでは、汎用性と応用力を備えた基礎能力の涵養を行い、分野や職種に縛られずに活躍できる人材育成を目指します。
また、インターンシップに係る経費の一部も補助するなど、将来のキャリアへ繋がる指導やサポートを行います。過去には、GRMプログラムの修了生をゲストスピーカーとして招き、博士学位取得者のキャリアパス選択や、進路決定に至るまでについての貴重な声を聞く機会を設けています。履修生が、博士学位取得者としてのキャリア開発について、より深く考え、意識付けを行う場となり、実際の就職活動に活かしています。
こういったGRMプログラムのキャリアパスへの様々な取組みは、アカデミック・ノンアカデミック分野を問わず、履修生が博士学位を取得した後のファーストキャリアの選択肢を拡大してきました。その成果は、文部科学省からも高く評価されています。

GRMリーダーが活躍する進路
グローバル展開する企業で、文化摩擦による争議・衝突を未然に防ぐマネジメント力を備えたエンジニア・マネージャー・経営者
異文化の社会を積極的に市場として取り込むためのイノベーション戦略を描ける人材
多文化共生の現場を熟知しつつ、日本独自の援助・開発・紛争調停・平和構築をリードする公務員・政府系機関職員
現代のグローバル・イシューズに対する現実的分析能力を持ち、既成概念にとらわれず新たな地平を拓く先端的研究者
国際機関 国連の持つ調停力の限界を打開する新たな知見と判断力を備え、紛争抑止と平和構築、復興に貢献する国際公務員

就職実績

● 大手電機メーカー ● 外資系濾過・固液分離装置メーカー ● 大手空調機器メーカー ● 外資系大手不動産開発会社 ● 外資系大手資源開発会社 ● 産業用ドローン製造販売会社 ● 国立研究開発法人 ● 大手分析・計測機器総合メーカー ● 大手産業・研究機関向け真空装置メーカー ● 造園関連企業 ● 私立大学専任教員 ● 外資系医療専門コンサル ● 海外大学研究員 ● 独立行政法人 ● 私立大学外国人留学生助手 ● 私立大学特別任用助手