2022年度修了生
profile
NEWJames Edward Hernandez IIさん
博士学位取得:2022年度
研究科・専攻 :理工学研究科 電気電子工学専攻
就職先 :大阪大学レーザー科学研究所
Q1.GRMに参加した動機はなんですか。
私は学部時代から、特定の分野に偏らない教育を受けてきたという背景があります。GRMプログラムは、このような総合的な知識の学びをさらに深める機会でした。さらに、私は自分が学んだことをできるだけ社会的な活動に生かしたいと考えていました。GRMプログラムで提供された一連のエクスカーションにより、大学院生としての経験と視野を大きく向上させることができました。
Q2.大学院進学時に思い描いていたキャリアパスはどのようなものでしたか。
私の最初のキャリアパスは、半導体分野か、光学や光技術に関連する分野に進むことでした。研究者になることも選択肢のひとつでした。
Q3.在学中に就職に繋がる様な活動を何かしていましたか。
日本の一般的な就職活動方法(履歴書を手書きする、インターンシップに参加するなど)を数ヶ月試みたものの、この方法ではうまく仕事を見つけられませんでした。そのプロセスは難しく、応募できそうな企業を教授に尋ねるなどしました。幸いなことに、最終的には卒業後にいくつか内定をもらうことができました。
Q4.今の進路を選択した決め手はなにでしたか。
博士課程で学んだことから、私はレーザーやその技術、レーザープラズマに大きな関心を持っています。この仕事は自分の関心を高めるとともに、自分のキャリアパスにも大いに役立つと考えました。また研究職という仕事は、これまでにも経験があったからです。
Q5.GRMプログラムでの経験は、キャリアパスにどのような影響を与えましたか。
GRMでは、より広い視野で物事を考えるスキルを身につけることができたと思います。私にとって、仕事とは意義があるものでなければならないので、慎重に選ばなければなりませんでした。より広い視野を持つということは、自分の行いが、コミュニティやシステムに何らかの利益をもたらすべきだということを意識することでもあります。GRMでは、学生たちが社会全般の発展や現実に触れることができたので、私はただ機関に所属するだけではなく、意味のある仕事をしようと考えるきっかけになったと思います。
Q6.企業で働いていてGRMプログラムを学んでよかったと思うとき、役立ったときはどんなときですか。
私は現在、研究者として、主に自分の研究分野に関連した国内外のネットワークを構築しています。GRMのおかげで、専門分野内はもちろん、専門外であっても協力することの重要性を認識することができたと思います。何かを学ぶ最善の方法は、他の専門家と議論することです。
Q7.博士学位取得者として就職することの難しさを感じるときはありましたか。それはどんなときですか。
上記に述べたように、卒業後に本格的に就職活動を始めたので、苦労はありませんでした。
Q8.博士学位取得者が企業で働くメリットは何だと考えますか。
私は現在大学に勤務していますが、博士学位取得者はさまざまな開発に関して、会社の中で創造性を発揮するという点で貢献ができると思います。
Q9.今後、社会で博士学位取得者の活躍の場が広がることにどのような展望を 持っていますか。
博士学位取得者として、自分の知識を共有し、できる限り研究機関と協力するという役割があると思います。私の母国には博士号保持者が比較的少ないので、日本で研修を受けながら、母国で自分の分野を開拓するモチベーションにもなっています。
Q10. GRMプログラムへの参加を迷っている後輩たちへ一言メッセージをお願いします。
GRMは学生にとって、自分の専門分野以外の世界を広く見る良い機会になると思います。GRMの科目には、エクスカーションが含まれるものもあり、大学院での経験を特別なものにしてくれます。またホームキャンパス以外の教授や仲間とディスカッションする機会もあり、これは他ではめったにないことです。
2021年度修了生
profile
楊 慧敏さん
博士学位取得:2021年度
研究科・専攻 :社会学研究科 社会福祉学専攻
就職先 :公立大学(助教)
Q1.GRMに参加した動機はなんですか。
「文理融合」というコンセプトに興味があった。
Q2.大学院進学時に思い描いていたキャリアパスはどのようなものでしたか。
大学教員になる。
Q3.在学中に就職に繋がる様な活動を何かしていましたか。
学会報告および学会懇親会の参加。
Q4.今の進路を選択した決め手はなにでしたか。
自分が興味をもつテーマの研究を継続して行う。
Q5.GRMプログラムでの経験は、キャリアパスにどのような影響を与えましたか。
学内外の学習および交流を通して自分の視野を広げることができたと同時に、その経験が就職に良い影響を与えた。
Q6.企業で働いていてGRMプログラムを学んでよかったと思うとき、役立ったときはどんなときですか。
困難に直面する時、多角度で物事を考えるようになった。
Q7.博士学位取得者として就職することの難しさを感じるときはありましたか。それはどんなときですか。
ない。
Q8.博士学位取得者が企業で働くメリットは何だと考えますか。
特記事項なし(大学に就職したため)。
Q9.今後、社会で博士学位取得者の活躍の場が広がることにどのような展望を 持っていますか。
社会全体だけではなく、地域そして個々人のニーズを把握した上での技術開発、福祉支援が行えることを期待している。
Q10. GRMプログラムへの参加を迷っている後輩たちへ一言メッセージをお願いします。
迷うのは、GRMプログラムに参加したい証拠。
profile
張 文煜さん
博士学位取得:2021年度
研究家・専攻 :理工学研究科 応用化学専攻
就職先 :日本マーテック株式会社
Q1.GRMに参加した動機はなんですか。
GRMプログラムの目標に興味があり、国際的な研究者と一緒に学ぶことを求めていたから。
Q2.大学院進学時に思い描いていたキャリアパスはどのようなものでしたか。
どのような仕事であれ、大学院で学んだスキルを活かしたいと考えていました。
Q3.在学中に就職に繋がる様な活動を何かしていましたか。
はい、GRMプログラムの科目(当時のもの)「Global Career Design」を履修していました。
Q4.今の進路を選択した決め手はなにでしたか。
国際的な企業であり、業務内容が研究分野と似ていたことです。
Q5.GRMプログラムでの経験は、キャリアパスにどのような影響を与えましたか。
私は、チームワーク、コミュニケーション、そしてリーダーシップのスキルをGRMで伸ばすことができました。それは今のキャリアにおいて、たいへん役立っています。
Q6.企業で働いていてGRMプログラムを学んでよかったと思うとき、役立ったときはどんなときですか。
技術的な説明をする際、相手が理解しやすい方法で伝えるなど、効果的なコミュニケーション能力が身につきました。
Q7.博士学位取得者として就職することの難しさを感じるときはありましたか。それはどんなときですか。
はい。なぜなら、雇用する側が博士学位取得者の採用を望むかどうかに大きくかかっているからです。
Q8.博士学位取得者が企業で働くメリットは何だと考えますか。
たくさんありますが、ひとつ挙げるとすると博士学位取得者は新しい知識にオープンで、それをどうやって身につければいいか知っています。そのため、新しい仕事を習得することも容易です。
Q9.今後、社会で博士学位取得者の活躍の場が広がることにどのような展望を持っていますか。
願わくば博士学位取得者たちが、私たちの社会を支える柱石となってほしい。
Q10. GRMプログラムへの参加を迷っている後輩たちへ一言メッセージをお願いします。
何も失うものはありません。履修しないなんてもったいないですよ。
2020年度修了生
profile
Mostafa Khaliliさん
博士学位取得:2020年度
研究科・専攻 :グローバル・スタディーズ研究科
グローバル・スタディーズ専攻
就職先 :京都大学白眉センター(特定助教)
Q1.GRMに参加した動機はなんですか。
私は電気工学で学士を取得し、修士課程から人文科学に専攻を変更しました。
GRMプログラムは私にとって、自身の理系のバックグラウンドと人文科学で得た知識を結びつけるのに完璧なものでした。だから、GRMプログラムの目新しい学際的なアプローチについて知ったとき、応募することに対してためらいませんでした。
Q2.大学院進学時に思い描いていたキャリアパスはどのようなものでしたか。
最初からアカデミアでのキャリアパスを考えていました。しかし、学際的な環境に関心をもつようになり、京都大学白眉センターは、そのような雰囲気に完全に合致するものでした。
Q3.在学中に就職に繋がる様な活動を何かしていましたか。
就職活動はD3になってから開始しました。JSPS(日本学術振興会)の外国人特別研究員(PD)に採用され、直後に学位を取得しました。
Q4.今の進路を選択した決め手はなにでしたか。
私の職場では、さまざまな分野の研究者が研究分野の最近の発展について講演する隔週のセミナーがあり、学際的な議論が活発に行われています。
この学際的な議論は、私がGRMプログラムから学び現在の仕事でも続けていることです。
Q5.GRMプログラムでの経験は、キャリアパスにどのような影響を与えましたか。
京都大学白眉センターの研究員の選抜では、応募者が複数の学際的バックグラウンドを有するかが特に重視されました。GRMプログラムでの学びや論文作成に関する教えは、私のキャリアパスに大きく役立っています。
Q6.企業で働いていてGRMプログラムを学んでよかったと思うとき、役立ったときはどんなときですか。
私は、発展途上国の持続可能な開発に関するいくつかのプロジェクトに関わっていて、世界の様々なフィールドに足を運びます。GRMプログラムは、現在のプロジェクトにおいてタスクマネージメントやコミュニケーションスキルを高めることに役立っています。
Q7.博士学位取得者として就職することの難しさを感じるときはありましたか。
それはどんなときですか。
私はアカデミック分野だけに絞っていましたから、求人での競争は厳しいものでした!いままで50件以上の求人で不採用になりましたが、努力し続けることで最終的にはよい就職先を得ることができました。
Q8.博士学位取得者が企業で働くメリットは何だと考えますか。
私はシンクタンクや企業の研究開発部門で、学位取得者としての知識と経験を職場で活用することが、博士学位取得者にとって最も良い場所のひとつだと考えています。
Q9.今後、社会で博士学位取得者の活躍の場が広がることにどのような展望を 持っていますか。
クリティカルシンキングの能力を高めることが、この地球で持続可能な開発を達成するうえで最も重要な価値だと考えています。博士学位を取得することは、そのような能力を開発する上で最適な訓練になります。
Q10. GRMプログラムへの参加を迷っている後輩たちへ一言メッセージをお願いします。
もし、あなたが非常に魅力的で学際的な研究環境を探しているなら、私はGRMプログラムを強くお勧めします!正課外の授業を履修し、単位を修得することは挑戦的で大きな努力が求められますが、そこであなたが得たものは、残りの人生の考え方を変えるでしょう!
2019年度修了生
profile
森山 拓也さん
博士学位取得:2019年度
研究科・専攻:グローバル・スタディーズ研究科 グローバル・スタディーズ専攻
就職先:気候ネットワーク(環境NGO)
Q1.GRMに参加した動機はなんですか。
海外調査への補助金など研究支援が充実していたことと、社会課題解決への貢献を志向し、既存の学問分野の垣根にとらわれない「文理融合」を掲げていることに魅力を感じました。
Q2.大学院進学時に思い描いていたキャリアパスはどのようなものでしたか。
大学等研究機関での研究職、民間企業、NGO/NPOなど業界を問わず、大学院での経験や研究を通して得た専門性を活かして働きたいと考えていました。研究活動の経験を何らかの形で活かしつつ、狭義の研究者に限定されない方法で社会課題の解決に貢献したいという思いも持っていましたので、そのような人材の育成を目標に掲げるGRMプログラムに関心を持ちました。
Q3.在学中に就職に繋がる様な活動を何かしていましたか。
脱原発を目指す市民団体の活動に参加し、翻訳や記事執筆、講演会での講師などを経験していました。他にもいくつかの市民運動に参加して撮影や動画編集などを担当した経験も、現在の仕事で役立っています。在学中は就職活動も行い、最初の職場となった核兵器廃絶・軍縮を目指すシンクタンク(NPO法人)には大学院に在学したまま就職しました。
また、実際の就職先に直接つながったわけではありませんが、インターンシップ・プログラムを利用して海外の食品販売企業や人道支援NGO、日本企業の海外拠点でのインターンシップに参加したほか、電気工学の実技型履修科目での経験を活かして第二種電気工事士の国家資格を取得しました。
Q4.今の進路を選択した決め手はなにでしたか。
大学院在学時には原発再稼働や安保法案への抗議運動にも参加しましたが、市民の声が反映されないまま、世論に反した決定が行われてしまうことにもどかしさを感じました。日本では政治の意思決定に市民の声を反映させる回路が乏しく、少数の限られた利害関係者のみで重要な決定が行われることが多々あります。そんななか、NGO/NPOには政府や企業から独立した専門家集団として、政策提言や情報発信を通じて市民の政治参加をリードする役割があると思っています。困難も多くありますが、だからこそ、あの手この手とアプローチを変えて挑戦する創造性が求められ、様々な経験ができる面白さもあると思います。
Q5.GRMプログラムでの経験は、キャリアパスにどのような影響を与えましたか。
大学院生活では、研究室や学会発表、研究対象地域でのフィールドワークなど研究活動の様々な場で、個性や特技を発揮して独自のキャリアパスを描く人々と数多く出会います。そうした方々から刺激を受けながら、キャリアパスの正解はひとつではないということを再認識しました。
Q6.企業で働いていてGRMプログラムを学んでよかったと思うとき、役立ったときはどんなときですか。
最初の勤務先で取り組んだ核兵器やAI・ロボット兵器、宇宙の軍事利用、新型ミサイルなどに関する課題、現在の勤務先で取り組んでいる気候危機やエネルギー政策の課題はいずれも、文系・理系の枠を超えた専門性が求められる分野であり、上司や同僚には工学や海洋物理学など理系の専門性をバックグラウンドに持つ方々もいました。文理や学問分野の垣根を越えた視点で課題に向き合い、必要であれば新たな専門分野も学ぶ態度をGRMプログラムの中で身に付けたことで、自分の専門分野の守備範囲内に閉じこもらず、解決すべき社会課題そのものに向き合うことができていると感じます。
Q7.博士学位取得者として就職することの難しさを感じるときはありましたか。それはどんなときですか。
文系の博士学位取得者の民間企業への就職に関して言えば、学部生と同様の就職活動を通じて就職することは非常に難しいと感じます。博士学位取得者による応募を想定している企業は少なく、大学院がどんな場所で、大学院生がどんなことをしているのかも理解されていません。また一定の年齢を越えると新卒採用への応募資格が失われますし、大学院進学前に就業経験のない学生の場合、中途採用にも応募できません。つまり「新卒採用にも中途採用にも応募すらできない」状態に陥るリスクがあります。こうした現状を改善するためには、博士課程での研究経験が正当に評価され、就業経験としても認められることが必要です。企業側の意識が変わることに期待したいですが、学生側も研究経験をどうアピールするか、工夫する必要があります。
NGO/NPO業界の人材採用では即戦力が求められ、募集の多くは中途採用ですが、業務内容と研究テーマの関係性によっては、大学院での経験が前向きに評価される可能性もあります。
Q8.博士学位取得者が企業で働くメリットは何だと考えますか。
博士学位取得者にとってのメリットは、博士学位取得に至るまでの専門性に自分自身を閉じ込めず、より大きな可能性を開き、活躍の場を広げられることではないかと思います。
研究活動では、専門的な知識や経験だけでなく、課題を自ら見つけて解決する能力や、計画を練り実行する自己マネジメント能力が培われます。こうした基礎的スキルは、大学以外の職場でも大いに役立ちます。
Q9.今後、社会で博士学位取得者の活躍の場が広がることにどのような展望を持っていますか。
予測不可能な時代への対応や技術革新のために、企業等が性別、年齢、国籍、経歴を問わず多様な人材の確保を目指す動きが広がりつつあるなかで、博士学位取得者の活躍の場も広がる可能性があると思います。博士学位取得者の側も前例にとらわれない柔軟な姿勢でキャリアプランを練り、新しいことに挑戦することで活躍の場を広げられると思います。
Q10. GRMプログラムへの参加を迷っている後輩たちへ一言メッセージをお願いします。
博士課程への進学自体、大きな覚悟が必要な決断だと思いますが、自分の関心や疑問を追求して専門性を獲得する経験は、その後も様々な場面で発揮できる強みになるはずです。そのためにGRMプログラムが役立つと思うなら、ぜひ活用してみてください。
profile
向山 智之さん
博士学位取得:2019年度
研究科・専攻:理工学研究科 機械工学専攻
就職先:株式会社いすゞ中央研究所
Q1.GRMに参加した動機はなんですか。
以前から博士後期課程への進学を決めていたため、専門以外に対しても視野や知識を広げたいと考えていました。加えて、様々な背景を持つ人と交流する機会を増やしたいと考えたから、GRMに参加しました。
Q2.大学院進学時に思い描いていたキャリアパスはどのようなものでしたか。
どういった立場(産・学・官)かは決めていませんでしたが、社会に貢献できる研究者になりたいと考えていました。
Q3.在学中に就職に繋がる様な活動を何かしていましたか。
GRMプログラムのインターンシップ制度を利用したり、発表などの学会活動に積極的に取り組むことで自身のアピールに努めました。
Q4.今の進路を選択した決め手はなにでしたか。
研究者として新しいものを創りたいと考えていましたが、同時にそれを実現できる、世の中に出すことができる環境が良いと考え、企業の研究所を選択しました。
Q5.GRMプログラムでの経験は、キャリアパスにどのような影響を与えましたか。
GRMでは多文化共生社会というテーマの基に、日本といった狭い範囲だけでなく、広く海外に目を向ける機会が多くありました。そのため、物事を考える際に自分の周りだけでなく、世の中に対して広く考えることができるようになったと思います。
Q6.企業で働いていてGRMプログラムを学んでよかったと思うとき、役立ったときはどんなときですか。
早くからSDGsなど世界規模で取り組まれている事柄に対して、学ぶことができたことだと思います。
Q7.博士学位取得者として就職することの難しさを感じるときはありましたか。それはどんなときですか。
研究職として働くことを考えていて、就職活動の際もそのような進路を検討していましたので、特に難しさを感じることはありませんでした。
Q8.博士学位取得者が企業で働くメリットは何だと考えますか。
学位を取得する過程において自身で考える力やそれを表現・発信する力、研究者の基礎能力を身につけることができる点だと思います。
Q9.今後、社会で博士学位取得者の活躍の場が広がることにどのような展望を持っていますか。
博士学位取得者は自身の専門分野に対して、興味を持ち、研究を進めることで深い知識・知恵を得ることができます。しかしながら、得てして視野が狭くなってしまうことがあるため、自分の専門と違うことにも少し目を向けることで新たな発見に繋がり、より社会に求められる人材になると考えています。
Q10. GRMプログラムへの参加を迷っている後輩たちへ一言メッセージをお願いします。
参加を迷っているのであれば、参加してみることを勧めます。GRMでは、一般的な学生生活において得にくい経験を数多く得ることができます。何事も実際にやってみないとわからないことが多いので、私自身、常日頃迷ったらやってみようと考えています。迷っている人は是非とも参加してみてください。
profile
遅 力榕さん
博士学位取得:2019年度
研究科・専攻:社会学研究科 社会福祉学専攻
就職先:私立大学(研究員)
Q1.GRMに参加した動機はなんですか。
多様なバックグラウンドを持つ方々との分野を超えた交流ができることに、一番魅力を感じました。そのうえで、語学能力、問題解決能力、プレゼンテーション能力を含む多様な能力の向上ができるという期待がありました。
Q2.大学院進学時に思い描いていたキャリアパスはどのようなものでしたか。
博士前期課程と後期課程を経て、実践と研究と教育の好循環に貢献できるような人材になるため、大学の研究職を目指していました。
Q3.在学中に就職に繋がる様な活動を何かしていましたか。
たとえば、スロベニアとドイツにおける、EU諸国の現状と課題、難民問題についての現地調査に参加しました。大学、外務省、インフラ省、国際支援NGO、企業を訪問し、EU問題や難民問題の現状や解決方策を検討しました。このような機会を通して、複眼的および俯瞰的に物事を見ることができ、世界で発生している問題をいかに身近に捉えて解決するか、というヒントを得たことが、今後の研究・教育の場面に活かされると思います。
Q4.今の進路を選択した決め手はなにでしたか。
社会福祉分野の研究者として、現場実践に携わりながら、それを教育の場面に還元しつつ、研究を通して社会を変えようとすることを実現できる点です。
Q5.GRMプログラムでの経験は、キャリアパスにどのような影響を与えましたか。
多様性尊重、多文化共生という包容力の醸成、さらに語学能力、問題解決能力、プレゼンテーション能力を含む多様な能力の向上はキャリアの可能性を広げます。
Q6.企業で働いていてGRMプログラムを学んでよかったと思うとき、役立ったときはどんなときですか。
GRMでの学びを通して、広い視野、多様性尊重・多文化共生という包容力の形成、語学能力の向上ができ、今日の国際的な研究者にとっては欠かせない資質の獲得につながっています。
Q7.博士学位取得者として就職することの難しさを感じるときはありましたか。それはどんなときですか。
企業で就職するとすればおそらく難しさがあると予測します。しかし、 研究職としては、博士学位はますます重要視されています。
Q8.博士学位取得者が企業で働くメリットは何だと考えますか。
思考能力、分析能力が高い、専門性を有するグローバル的な人材として活躍できると思います。
Q9.今後、社会で博士学位取得者の活躍の場が広がることにどのような展望を持っていますか。
日本において、博士学位取得者は何ができるのかという社会的理解・認識は十分とはいえません。研究業界では博士学位を求められることが多いですが、企業にはまだ受け皿が少ないです。企業等の採用側は積極的に博士学位取得者を受け入れることを期待しています。しかし、一方的に社会に要求するだけでなく、博士学位を取得した私たちは自らの専門性を駆使し、研究してきたものを社会に還元することを通して、私たちの価値の見える化をはかることも大事ではないでしょうか。
Q10. GRMプログラムへの参加を迷っている後輩たちへ一言メッセージをお願いします。
自分の壁を突き破り、潜在能力をより発揮でき、変化・成長した自分を獲得したい人にぜひおすすめしたいです。
profile
Gines Arnold Rey Burgosさん
博士学位取得:2019年度
研究科・専攻:理工学研究科 電気電子工学専攻
就職先:私立大学
Q1.GRMに参加した動機はなんですか。
GRMプログラムに参加する前から、資源管理に興味を持って関わってきました。このプログラムのおかげで、自身の専門分野においても成長し、知識や技術を高めることができました。
Q2.大学院進学時に思い描いていたキャリアパスはどのようなものでしたか。
私はずっと、研究に関わる仕事がしたいと思っていました。
Q3.在学中に就職に繋がる様な活動を何かしていましたか。
はい。日本のメーカーの研究部署でのインターンシップに参加しました。
Q4.今の進路を選択した決め手はなにでしたか。
現在の仕事は、私が大学院で学んだことに深く関わっています。大学院修了後、自身の研究をさらに発展させたいと考えました。
Q5.GRMプログラムでの経験は、キャリアパスにどのような影響を与えましたか。
GRMプログラムは、多くの専門分野にわたる協働を促し、社会意識を高めてくれます。さらに前進するために、このプログラムで学んだことを問題解決に役立てたいと思います。
Q6.企業で働いていてGRMプログラムを学んでよかったと思うとき、役立ったときはどんなときですか。
このプログラムを通じて、現在私たちが直面する社会問題への洞察を深めることができました。自身の研究を活用して、どのように問題に対処するか、また他の側面にどのように影響を与えるのか、常に考えることを学びました。
Q7.博士学位取得者として就職することの難しさを感じるときはありましたか。それはどんなときですか。
はい。博士学位取得者を採用する場合、企業が特定のスキルを求めるのは一般的なことです。自分の希望に沿った企業を探すのは、大変かもしれません。
Q8.博士学位取得者が企業で働くメリットは何だと考えますか。
博士学位取得者は、イノベーター(革新者)という重要な役割を担っています。民間企業で働くことにより、企業のリソースを使って、高度な知識と専門性を実社会に適用するためのプラットフォームが提供されます。
Q9.今後、社会で博士学位取得者の活躍の場が広がることにどのような展望を持っていますか。
現在、私たちはより速く、より大きなデータを集めて保存することができます。博士学位取得者は、これらのデータを意味あるものにし、社会のために役立てるという使命があります。それらのデータを倫理的に活用し、産業界を引っ張っていくことが、博士学位取得者(独自の視点を持つ人)の数ある役割のうちの一つです。
Q10. GRMプログラムへの参加を迷っている後輩たちへ一言メッセージをお願いします。
これからGRMプログラムに参加しようと考えている皆さん、もし異なる分野での知識を広げたいと考えているなら、GRMプログラムは視野を広げ、他の分野とのかかわりの中で、自分の専門分野を改めて認識するきっかけになるでしょう。ネットワークを広げることはもちろん、異なる分野の人々との出会いは貴重な経験であり、今自分がいる分野では経験できないような様々なプロジェクトに取り組むことができます。
2018年度修了生
profile
>Abdalrahman Migdadさん
博士学位取得:2018年度
研究科・専攻 :グローバル・スタディーズ研究科 グローバル・スタディーズ専攻
就職先 :イスタンブール サバハッティン ザイム大学(トルコ)
Q1.GRMに参加した動機はなんですか。
アメリカを訪れた後で、日本の観点からグローバルに学ぶ機会を持ちたかったから。
Q2.大学院進学時に思い描いていたキャリアパスはどのようなものでしたか。
アカデミアとビジネス(ノンアカデミア)が混在したものでした。
Q3.在学中に就職に繋がる様な活動を何かしていましたか。
はい、していました。自分が興味を持ったところでインターンを行いました。また、博士学位取得前の最後の半年は、求人やポスドクの応募に専念しました。
Q4.今の進路を選択した決め手はなにでしたか。
自分の学問的関心に基づき、新しい場所で経験を積むことができるたいへん貴重な機会だと思ったからです。
Q5.GRMプログラムでの経験は、キャリアパスにどのような影響を与えましたか。
ただの博士学位取得者ではなく、GRMプログラムの修了生でもあったということが有利に働きました。
Q6.企業で働いていてGRMプログラムを学んでよかったと思うとき、役立ったときはどんなときですか。
国際的なイベントや国際会議を企画するときに、GRMで学んだことが大きく役立っていると感じます。
Q7.博士学位取得者として就職することの難しさを感じるときはありましたか。 それはどんなときですか。
日本の大学、そのなかでも同志社のGRMプログラムを修了したことは、一般的な大学院生の就職と比べて有利に働きました。
Q8.博士学位取得者が企業で働くメリットは何だと考えますか。
博士学位取得者はさまざまに異なる国で多様な経験を積み、グローバルな視点を持っている点です。
Q9.今後、社会で博士学位取得者の活躍の場が広がることにどのような展望を持っていますか。
博士学位取得者には、自身が学んだ教育の経験を反映するという役割があります。GRMで学んだこの経験は、プログラム参加者にとって社会に影響力のある人物となるために実践的で有効な要素です。
Q10. GRMプログラムへの参加を迷っている後輩たちへ一言メッセージをお願いします。
GRMプログラムへの参加を強くお勧めします。これまで私が出会ったGRMプログラムの修了生は、その全員が自分たちの参画しているコミュニティーで重要な役割を担っています。
これこそGRMプログラムが達成しようとしている目標です。
profile
Rehab Abu-Hajiarさん
博士学位取得:2018年度
研究科・専攻:グローバル・スタディーズ研究科 グローバル・スタディーズ専攻
就職先:私立大学(研究員)
Q1.GRMに参加した動機はなんですか。
このプログラムに興味を持ったのは、私の研究対象としている世界各国の様々な問題と同じテーマであるからです。
Q2.大学院進学時に思い描いていたキャリアパスはどのようなものでしたか。
私の目標は、あらゆる分野のグローバルな問題に対する知識を広げ、解決策を見つける役割を果たすことでした。
Q3.在学中に就職に繋がる様な活動を何かしていましたか。
各学期にプログラム教員の1人とミーティングを開き、将来について話し合いました。また、日本の大学で学問分野に参入する方法について有益なアドバイスをいただきました。
Q4.今の進路を選択した決め手はなにでしたか。
イスラムの観点から医療倫理の研究分野をさらに深く掘り下げた後、この分野で行われた研究は非常に少ないことがわかりました。これを受けて私は科学と研究の発展を追うために、イスラムの観点から新しく研究することになりました。
Q5.GRMプログラムでの経験は、キャリアパスにどのような影響を与えましたか。
GRMプログラムは、国際問題や政策と政策立案者に対処する問題について学ぶ絶好の機会を与えてくれました。私は経済、環境、水、電気に関連する問題をこれまでより意識し、チームワークで課題を解決する力を手に入れました。
Q6.企業で働いていてGRMプログラムを学んでよかったと思うとき、役立ったときはどんなときですか。
このプログラムにより、問題をフォローアップして専門家と話し合う能力に対する自信が強まったと言えます。この自信は、多くの研究テーマの教授や学生との数回の会議やセッションを通じてもたらされ、議論することが習慣化されました。
Q7.博士学位取得者として就職することの難しさを感じるときはありましたか。それはどんなときですか。
私の場合はフェローシップ研究者として学術的な仕事を探していたので、受入大学または大学のポストを見つけることに苦労しました。
Q8.博士学位取得者が企業で働くメリットは何だと考えますか。
博士号保有者は、学術分野と実践分野の両方での経験を活用することにより、民間企業で重要な役割を果たします。これは、パフォーマンスの開発と改善に貢献します。
Q9.今後、社会で博士学位取得者の活躍の場が広がることにどのような展望を持っていますか。
博士号保有者は、自分の専門を超えた積極的な役割を持つべきだと考えます。社会の高齢化、外国人労働者と新しい移民の日本社会への統合、その他の日本社会の懸念事項など、社会が苦しんでいる問題への実用的な解決において、貢献できればと思います。
Q10. GRMプログラムへの参加を迷っている後輩たちへ一言メッセージをお願いします。
グローバルな問題に向けて知識と情報を広げるために、GRMプログラムに参加することをお勧めします。私たちは小さな村に住んでいて、同じ問題を共有しています。私たち一人一人は地球に対する責任を担い、次の世代のために地球を守るべきです。
profile
中川 正夫さん
博士学位取得:2018年度
研究科・専攻:理工学研究科 機械工学専攻
就職先:国土交通省 研究機関
Q1.GRMに参加した動機はなんですか。
軸である機械工学の理系の知識で社会に貢献するためには、人文社会科学の知見も必要であると感じ、GRMへの参加を決めました。
Q2.大学院進学時に思い描いていたキャリアパスはどのようなものでしたか。
漠然と博士号をとって国際的に活躍できる研究者になりたいと思っていました。GRMを通じて、修了してすぐから思い描いていた以上の活躍ができています。
Q3.在学中に就職に繋がる様な活動を何かしていましたか。
GRMのキャリアキャンプで企業を訪問したり、インターンシップに参加したりしました。
Q4.今の進路を選択した決め手はなにでしたか。
GRMから参加したインターンシップで自分の力を試し、可能性を見いだせたことで、現職を目指すことを決めました。
Q5.GRMプログラムでの経験は、キャリアパスにどのような影響を与えましたか。
多文化共生をテーマに留学生と様々な議論ができたことや、人文社会科学の知見を得られたことは、国連の会議において自動運転の国際基準の策定も行う現在の仕事の基礎となっています。
Q6.企業で働いていてGRMプログラムを学んでよかったと思うとき、役立ったときはどんなときですか。
GRMでの経験は、軸である機械工学の知見で社会に貢献する現職の基礎となっています。
Q7.博士学位取得者として就職することの難しさを感じるときはありましたか。それはどんなときですか。
現職は博士号の取得が前提であったため、就職活動の時も難しさは感じませんでした。
Q8.博士学位取得者が企業で働くメリットは何だと考えますか。
メリットというよりも、博士号は国際的に重要な局面で広く活躍するために必要な免許証のようなものだと思っています。
Q9.今後、社会で博士学位取得者の活躍の場が広がることにどのような展望を持っていますか。
博士号を持っているからといっていきなり世界と渡りあえるわけではありませんが、土俵に上がるために最低限必要なものだと考えています。グローバルなつながりが重要な社会の中で博士学位取得者が必要とされる場面はさらに増えるものと感じています。
Q10. GRMプログラムへの参加を迷っている後輩たちへ一言メッセージをお願いします。
経験と知識は越えられません。もし目指すものがGRMの先にあるように感じて、覚悟があるのならば飛び込んでみることをお勧めします。自分の人生を形作れるのは自分だけです。GRMを最大限利用してみてください。我々に続く勇気ある挑戦者をお待ちしています。
profile
陳 燕双さん
博士学位取得:2018年度
研究科・専攻:商学研究科 商学専攻
就職先:私立大学(研究員)
Q1.GRMに参加した動機はなんですか。
社会に役立つ人間になるための可能性を広げたいと思ったからです。
Q2.大学院進学時に思い描いていたキャリアパスはどのようなものでしたか。
企業で働くキャリアを描いていました。
Q3.在学中に就職に繋がる様な活動を何かしていましたか。
研究内容は企業の経営管理であるため、働くこと、特に日本企業で働くことについて考えていました。
Q4.今の進路を選択した決め手はなにでしたか。
学問を追求する面白さと、学生1人ひとりを尊重し教えることのやりがいを実感できたことが、この職業を選ぶ決め手でした。
Q5.GRMプログラムでの経験は、キャリアパスにどのような影響を与えましたか。
GRMの授業で意識的に鍛えられた研究調査方法と実行能力、物事を俯瞰的かつ論理的に思考する能力は現在の研究活動で生かされています。
Q6.企業で働いていてGRMプログラムを学んでよかったと思うとき、役立ったときはどんなときですか。
英語を話す能力と論理的思考に基づく問題解決力が鍛えられたこと、人的ネットワークを構築できたことです。
Q7.博士学位取得者として就職することの難しさを感じるときはありましたか。それはどんなときですか。
企業への就職活動をしていなかったため、特に感じたことがありませんが、敢えて言えば選択肢が少なく限られていることです。
Q8.博士学位取得者が企業で働くメリットは何だと考えますか。
企業で働く際に日常業務となる日々の問題解決に、知的に論理的に考え、主体的に行動することが求められます。自ら深く考え行動することが長期間にわたって鍛えられてきた博士学位取得者がこの点において即戦力になれると思います。
Q9.今後、社会で博士学位取得者の活躍の場が広がることにどのような展望を持っていますか。
この点において欧米諸国や中国に遅れをとっている日本社会は、技術的イノベーション、先進的な経営管理の推進といった国際競争力の獲得、あるいは社会的問題の解決に博士学位人材の活用が不可欠であると、社会の認識が変わっていくでしょう。
Q10. GRMプログラムへの参加を迷っている後輩たちへ一言メッセージをお願いします。
社会の様々な課題解決に関心を持っている、あるいは若いうちに自身の経験をなるべく豊かにしたいと思っているならば、参加をお勧めします。
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陳 艶さん
博士学位取得:2018年度
研究科・専攻:グローバル・スタディーズ研究科 グローバル・スタディーズ専攻
就職先:ZSアソシエイツ(医療専門コンサルタント)
Q1.GRMに参加した動機はなんですか。
「文理融合」というコンセプトがとても魅力的です。また、さまざまなバックグラウンドを持つ多国籍・多文化の学生と一緒に学べることも、決め手の1つです。
Q2.大学院進学時に思い描いていたキャリアパスはどのようなものでしたか。
大学院進学時には、国際NPO/NGO、または研究職をメインにキャリアパスを思い描いていました。GRMでは国際NPO/NGOとの接点が多く、それらに対する認識を深める機会を提供してくれました。
Q3.在学中に就職に繋がる様な活動を何かしていましたか。
博士後期課程2年目には日系の総合研究所でインターンをしていました。3年目には普通に企業説明会、キャリアフォーラムなどに行き、選考を受けていました。
Q4.今の進路を選択した決め手はなにでしたか。
今勤めている会社は医薬業界に特化したコンサルで、医薬もコンサルも興味のある業界ですから、今の会社に決めました。
Q5.GRMプログラムでの経験は、キャリアパスにどのような影響を与えましたか。
GRMを履修することにより、過去興味を持っていた業界に対する理解が深まったこともあり、志望する業界をNPO/NGOから民間企業へとシフトしました。
また、博士後期課程の学生として、専攻以外の分野や活動に触れることが少ない傾向があると思います。これは企業で就職しようとする際に短所になりがちですが、GRMプログラムでの活動はそれを補うことができます。携わる分野が相対的に多いですから、就職する際の選択肢も広がります。
Q6.企業で働いていてGRMプログラムを学んでよかったと思うとき、役立ったときはどんなときですか。
英語力、異なる背景を持つ人とコミュニケーションする能力が求められる時、また複数の業界・分野に関する知識が必要となる時、GRMプログラムに入ってよかったと思いました。GRMを履修することにより、これらの能力が鍛えられたからです。
Q7.博士学位取得者として就職することの難しさを感じるときはありましたか。それはどんなときですか。
民間企業に限定していうと、文系の博士学位取得者は多くの日本企業にとってOver qualifiedと思われるかもしれません。学部卒、修士卒と同じポジションを競う場合、年齢がデメリットになる可能性もあります。
Q8.博士学位取得者が企業で働くメリットは何だと考えますか。
博士学位取得者は、信ぴょう性のあるデータと緻密な分析に基づいて結論に導く習慣があります。それは企業で働く時にメリットになります。
Q9.今後、社会で博士学位取得者の活躍の場が広がることにどのような展望を持っていますか。
博士学位取得者が自らのスキル・才能を生かして社会に貢献し、そのマインドセットにある価値が企業の経営者・従業員に認められることが最初のステップです。そうすると採用側も博士学位取得者をより積極的に受け入れてくれるでしょう。
Q10. GRMプログラムへの参加を迷っている後輩たちへ一言メッセージをお願いします。
あの時GRMに入ったらよかったのにって思う日が来るかもしれないのなら、とりあえず入ってみよう。
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Chayadit Pumaneratkulさん
博士学位取得:2018年度
研究科・専攻:理工学研究科 機械工学専攻
就職先:ダイキン工業株式会社(タイ)
Q1.GRMに参加した動機はなんですか。
社会においてよきリーダーとなるためには、専門であるエンジニアリングの知識だけでは不充分だと考えていました。GRMプログラムは次世代のリーダーに重要である包括的な知識を学ぶことができるように設計されていると思い、参加を決めました。
Q2.大学院進学時に思い描いていたキャリアパスはどのようなものでしたか。
私は自分自身がエネルギー分野のエンジニアであることをイメージし、私たちが直面しているエネルギー問題を管理し克服するために自分の知識を利用したいと思いました。
Q3.在学中に就職に繋がる様な活動を何かしていましたか。
博士課程の2年目には、現在働いている会社でのインターンシップを行うためにGRMプログラムからの支援を受けました。
Q4.今の進路を選択した決め手はなにでしたか。
博士学位取得者が研究分野で学び成長できる機会がある企業だと思ったからです。また、空調システムの分野において、自分の知識やスキルが活かせると思いました。
Q5.GRMプログラムでの経験は、キャリアパスにどのような影響を与えましたか。
GRMでは、NGOから民間企業まで、さまざまな分野で働く人々と出会う機会がたくさんありました。 将来どのようなキャリアパスが私に可能であるかについて彼らから学びました。
Q6.企業で働いていてGRMプログラムを学んでよかったと思うとき、役立ったときはどんなときですか。
GRMプログラムで対人コミュニケーションスキルを学びました。GRM履修生との交流を通して、様々な異なる文化について学びました。
Q7.博士学位取得者として就職することの難しさを感じるときはありましたか。それはどんなときですか。
私の母国であるタイでは、博士号ホルダーのオープンポジションは多くありません。博士学位の所有者は、主に学術分野にいます。 就業経験がなかった私が民間企業に就職するのは少し大変でした。
Q8.博士学位取得者が企業で働くメリットは何だと考えますか。
民間企業で働くということは、企業の利益となるよう自身の知識を使うということです。博士学位取得者は、自身の研究分野において深い理解があり、ゼロからものを作り研究することができます。このような能力、知識をもった博士学士取得者は企業へ大きく貢献できると思います。
Q9.今後、社会で博士学位取得者の活躍の場が広がることにどのような展望を持っていますか。
全てのことにおいて知識がある訳ではありませんが、博士学位取得者として、新しく知識を得て、それを社会に広げていくことができると思います。
Q10. GRMプログラムへの参加を迷っている後輩たちへ一言メッセージをお願いします。
知見を広げ、個人の成長に繋がる経験を求めてる人にとって、GRMプログラムはその目標への道筋を作ってくれます。是非チャレンジをして、社会のために良きリーダーとなってください。
2017年度修了生
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土居 謙太さん
博士学位取得:2017年度
研究科・専攻:理工学研究科 電気電子工学専攻
就職先:株式会社アルバック(真空装置メーカー)
Q1.GRMに参加した動機はなんですか。
留学や国際的な知識・感覚を持つことへの憧れがありました。多国籍な環境で世界を舞台に実践的なことを学べるGRMの履修は有意義に違いないと考え、参加を決めました。
Q2.大学院進学時に思い描いていたキャリアパスはどのようなものでしたか。
大学院進学当時は研究機関への就職を志望していました。
Q3.在学中に就職に繋がる様な活動を何かしていましたか。
博士学位取得者が活躍する企業や研究機関への訪問、見学をしていました。学会等で企業研究者の方と出会うことがあり、仕事内容や働き方について伺ったりもしていました。
Q4.今の進路を選択した決め手はなにでしたか。
企業への訪問見学や企業研究者の方々との交流を通して、博士学位取得者の活躍の場は民間企業にも多くあると考えたのが決め手です。
Q5.GRMプログラムでの経験は、キャリアパスにどのような影響を与えましたか。
GRMでは企業やNPOを含む幅広いの分野の方々からお話を聞く機会が多くあり、キャリアパスを考えていく上で支援が受けられました。
研究機関という1つの進路のみに囚われず広い視野を持ってキャリアパスを考えることができました。
Q6.企業で働いていてGRMプログラムを学んでよかったと思うとき、役立ったときはどんなときですか。
企業ではグループ討議や国際交流の機会が多くあり、まさにGRMでの経験が活かせています。また、近年は企業でもSDGs(持続的な開発目標)などGRMでも取り上げられる課題への理解が求められています。GRMを通してSDGsの基礎も学びましたので、理解が早いです。本来の研究生活では学び得ない分野ですので、GRMの有難味を感じます。
Q7.博士学位取得者として就職することの難しさを感じるときはありましたか。それはどんなときですか。
就職することの難しさを感じることは特にありませんでした。専門的な経験以外にもGRMで得られた経験(留学を含む)は強く期待されます。
Q8.博士学位取得者が企業で働くメリットは何だと考えますか。
博士後期課程では難題を自分の力で解決していくことが多く求められるため、問題解決能力が養われます。企業で仕事をすると問題解決能力が求められる場面が多くあり、活躍できる場面が沢山あります。
Q9.今後、社会で博士学位取得者の活躍の場が広がることにどのような展望を持っていますか。
専門的経験や知識はもちろん重要ですが、幅広い分野に興味を持ち討議できる博士学位取得者は大いに求められる人材になると思います。
Q10. GRMプログラムへの参加を迷っている後輩たちへ一言メッセージをお願いします。
履修を強く勧めます。GRMでは、民間企業をはじめとした社会全体が考えていかなければならない議題を学べるのみでなく、グループ討議などを通して各国各領域で活躍する貴重な人脈も生まれます。将来、GRM履修生の間で企業の垣根を超えたプロジェクトもあるかもしれないと感じています。
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Dipak Gaire Sharmaさん
博士学位取得:2017年度
研究科・専攻:理工学研究科 情報工学専攻
就職先:株式会社自律制御システム研究所
(ドローンメーカー)
Q1.GRMに参加した動機はなんですか。
私が一番興味をもったのは、GRMプログラムが多様な機会を与えてくれるプログラムだと思ったからです。学部で学んだ情報管理はとても興味深いものでしたが、私の興味はそれだけではありませんでした。GRMプログラムでは科学、エンジニアリング、グローバルスタディースの分野で、理論的にも実践的にも様々なことが学べると思いました。多様で新しい経験を望んでいるものにとって、GRMプログラムへの参加を決めたことはいたって自然なことでした。
Q2.大学院進学時に思い描いていたキャリアパスはどのようなものでしたか。
正直なところ、私が修士号を取得するために大学院に入学したときの具体的な道筋やキャリアの目標についてはよくわかりませんでした。新しいことに挑戦し、GRMプログラムの幅広い機会を利用したいと思っていました。当時は特定の分野に専念する準備ができていなかったので、私の興味をひくものに時間を割く良い機会でした。
Q3.在学中に就職に繋がる様な活動を何かしていましたか。
プログラムでの経験が私が関わった会社の1つの中で直接の仕事につながったという点で私は特に幸運でした。 その結果、就職活動に特に力を入れる必要はありませんでした。 しかし、私は2、3の就職説明会に参加する機会がありました。必要があれば受けることができる支援がGRMにはありました。
Q4.今の進路を選択した決め手はなにでしたか。
学部生の頃から人工知能に興味があり、同志社大学大学院に入学したころから、その分野での進路を既に考えていました。コンピューターサイエンスの課程の一部で機械学習に直結する研究もしましたが、3ヶ月のインターンでの経験がAI分野への道を進む決断への大きな影響となりました。学術機関ではなく民間企業でAIの分野で経験を得ることができ、それは今ではとても貴重なことだと思っています。
Q5.GRMプログラムでの経験は、キャリアパスにどのような影響を与えましたか。
GRMプログラムの一環としてインターンとして働くことは、学界で働くこととはまったく異なる経験でした。 それは興味を持っていた分野での専門的な経験を私に与えてくれました。 それは私がこれまであまり考えていなかった学業以外のさらなるキャリアの選択肢に目を向けました。 私の次のステップを決める時にビジネスで働く経験を持つことは非常に貴重でした。
Q6.企業で働いていてGRMプログラムを学んでよかったと思うとき、役立ったときはどんなときですか。
幸運なことに、GRM科目としてインターンを実施した会社に就職することができました。その時のインターンシップでの経験が今の仕事に直結しています。また、GRMプログラムでは多くのセミナーやフィールドワーク、様々な国でのオンサイト実習を経験しました。その経験は今の職場で仕事をするにあたっての自信に繋がっています。
Q7.博士学位取得者として就職することの難しさを感じるときはありましたか。それはどんなときですか。
私にとって一番の障害は日本語でした。 日本語が流暢ではない者として、言語取得の機会を見つけることは困難な場合があります。
しかし、私は仕事を探す際には多くのアドバンテージがありました。 参加した様々な現場での実践、国際的なフィールドワークセッション、及び共同セミナーから、他の候補者とは一線を画すような深い知識と経験を引き出すことができました。
Q8.博士学位取得者が企業で働くメリットは何だと考えますか。
博士課程の学生は、ある分野でスペシャリストとなるよう年月をかけて学びます。反対に、企業では、一つの分野に優れた人材ではなく、様々なことができる万能型つまりゼネラリストを育てる傾向があります。博士学位取得者としては、入社してすぐ、何年もその分野に従事してきた同僚に対しても、すぐに貢献できる何かをもっているのです。博士学位取得者が企業で働くことで、お互いが学ぶ環境を作ることができると思います。
Q9.今後、社会で博士学位取得者の活躍の場が広がることにどのような展望を持っていますか。
博士学位取得のために学ぶ過程で最も有益なことの一つは、学び方を学ぶということです。これは自身の研究分野についてだけではなく、人文系、社会科学、エンジニアリング、どの分野に取り組もうとするときに当てはまります。博士課程では、問題を理解し、思慮に満ち革新的な解決策を提供できる人材を育成します。GRMプログラムのクラス、様々な国で実施されたオンサイト実習での経験を通して、これらのこをと学んできました。
Q10. GRMプログラムへの参加を迷っている後輩たちへ一言メッセージをお願いします。
GRMプログラムを通して、国内外で様々経験をすることができました。また、各分野での専門家かメンターと国際的なネットワークを広げることができ、その方々から貴重な見識を得ることができました。これらの経験は、みなさんの今後のキャリアに計り知れないほどの影響を与えてくれると思います。このような様々な経験は自身で探して得ることもできるかもしれませんが、一つのプログラムで経験できることは、とてもまれなことだと思います。真剣に参加を検討する価値のあるプログラムだと思います。私自身はGRMプログラムに参加して本当に良かったと思っています。
profile
柳 霄さん
博士学位取得:2017年度
研究科・専攻:商学研究科 商学専攻
就職先:外資系不動産開発会社
Q1.GRMに参加した動機はなんですか。
GRMの「文理融合の知識を身につけ、発展途上国の困難に挑むリーダーの育成」に共感し、参加しました。
Q2.大学院進学時に思い描いていたキャリアパスはどのようなものでしたか。
グローバル企業に就職し、発展途上国の開発に携わり、また海外で得た知見やノウハウを研究や実務の形で日本に還元したいと考えていました。
Q3.在学中に就職に繋がる様な活動を何かしていましたか。
文部科学省の博士課程リーディングプログラムの全国大会に参加し、多くの企業の人事担当者と交流しました。
Q4.今の進路を選択した決め手はなにでしたか。
不動産会社の最大手として、発展途上国の開発や貧困削減に力を入れているところです。
Q5.GRMプログラムでの経験は、キャリアパスにどのような影響を与えましたか。
GRMを通して、より社会的責任を果たしているグローバル企業に就職したいと思いました。
Q6.企業で働いていてGRMプログラムを学んでよかったと思うとき、役立ったときはどんなときですか。
仕事中、多くの利害関係者と連携しながら進める必要があるので、GRMで学んだチームワーク力が役に立ったと思います。
Q7.博士学位取得者として就職することの難しさを感じるときはありましたか。それはどんなときですか。
ありませんでした。博士学位取得者を積極的に採用する会社も多いからです。
Q8.博士学位取得者が企業で働くメリットは何だと考えますか。
論理的な思考力、時間管理およびコミュニケーション能力。
Q9.今後、社会で博士学位取得者の活躍の場が広がることにどのような展望を持っていますか。
博士学位取得者は、高度な専門知識、洗練された語学力およびビジネスマネジメント能力をいかし、大学や企業、研究所のような組織だけではなく、自ら独立し、多元化社会に貢献できるリーダーになっていただきたいです。
Q10. GRMプログラムへの参加を迷っている後輩たちへ一言メッセージをお願いします。
迷ったら、行動せよ!
profile
髙木 阿久斗さん
博士学位取得:2017年度
研究科・専攻:理工学研究科 応用化学専攻
就職先:株式会社プランテリア
(造園業)
Q1.GRMに参加した動機はなんですか。
リソースマネジメントのプログラムであったからです。特に、ヒューマンリソースマネジメントに興味があったからです。
Q2.大学院進学時に思い描いていたキャリアパスはどのようなものでしたか。
事業主もしくは研究者になりたいと思っていました。
Q3.在学中に就職に繋がる様な活動を何かしていましたか。
特にしていません。学問に専念し、よく遊びました。
Q4.今の進路を選択した決め手はなにでしたか。
経営に興味が湧いたからです。
Q5.GRMプログラムでの経験は、キャリアパスにどのような影響を与えましたか。
雇用の大切さを教えてくれました。
Q6.企業で働いていてGRMプログラムを学んでよかったと思うとき、役立ったときはどんなときですか。
色々経験したので、なんだか自信がつきました。
例えば、他大学の博士課程の学生と多くディスカッションを行いましたが、あるテーマについて自分の意見を発表すると、肯定されるだけでなく、否定されることもしばしばありました。このような反論に対して、どのように切り返すことができるのかを考え、自分の意見を守ることができたとき、とても自信がつきました。また、それを守ることができなかったときは、至らなかった点を再確認し、反省しました。
この経験は、自社会議において私の意見を従業員に伝える際にとても役に立っています。つまり、説得力を得たと考えています。
リソースマネジメントに関する基礎知識は本を読めば得られます。GRMに参加することにより、その知識を踏まえたうえで、どのように応用できるのかを考え、その考えを他人に自信をもって発表できるようになります。
Q7.博士学位取得者として就職することの難しさを感じるときはありましたか。それはどんなときですか。
問題ないです。
Q8.博士学位取得者が企業で働くメリットは何だと考えますか。
企業における天然資源、文化的資源、人的資源を共有することができます。企業が持っている資源の量と、共有できる範囲の大きさにより左右されますが、企業に所属することで、自分の行動の選択肢を増やすことができます。企業に所属した場合、この選択肢の数が比較的多いように感じられます。
Q9.今後、社会で博士学位取得者の活躍の場が広がることにどのような展望を持っていますか。
博士学位取得者である人は総じて高いリテラシーを持っています。しかしながら、コンピテンシーについては高いとは限りません。このことが、博士学位取得者は人材として扱いにくいと感じられている原因だと考えます。
博士学位取得者のコンピテンシーが向上し、活躍の場が広がった未来を想像すれば、高いリテラシーにより要領よく仕事が進むでしょう。
そのために、博士学位取得者の育成にあたってより多くの社交の機会を与える必要がありますが、GRMはその点においても有効です。
Q10. GRMプログラムへの参加を迷っている後輩たちへ一言メッセージをお願いします。
気に入った企業や団体があれば、インフォーマルなインターンシップができます。また、アポイントメントをとる段階から、先生方が協力してくれます。
将来のキャリアについて明確に決まっている人は、上記のような企画を活用してそれをより現実的なものにできます。また、そうでない人は、キャリアデザインのために有効であると考えます。
profile
Glynnis Mae Quiñones Saquilayanさん
博士学位取得:2017年度
研究科・専攻:理工学研究科 電気電子工学専攻
就職先:国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構
Q1.GRMに参加した動機はなんですか。
自分の専門分野に関係があるかもしれないし、そうでない他のことを学ぶ貴重な機会だと考えたからです。GRMが提供する専門外のスキルを上手く活かすことができれば、将来的には熟達した専門家としてより秀でた人材となるでしょう。
Q2.大学院進学時に思い描いていたキャリアパスはどのようなものでしたか。
私は常に科学者になりたいと考えていました。
Q3.在学中に就職に繋がる様な活動を何かしていましたか。
私は国内外の多くの研究機関を訪問することができ、また米国国立研究所のインターンシップも経験することができました。 この経験は私が研究者として大きく成長するのに役立ちました。
Q4.今の進路を選択した決め手はなにでしたか。
私は常に最初から科学者になることを目指してきました。GRMはその目的に非常に役立つ多くの機会を提供してくれました。
Q5.GRMプログラムでの経験は、キャリアパスにどのような影響を与えましたか。
GRMでは学生は学際的なコースを自由に選択できるため、あなたにとって有益な一連のクラスを調整できますし、スキルを補完することもできます。
Q6.企業で働いていてGRMプログラムを学んでよかったと思うとき、役立ったときはどんなときですか。
私は現在、多国籍の共同研究所で働いているので、自分の研究能力以外のスキルも非常に役立ちます。 機関とプロジェクト管理の入門コースは、各国のさまざまな政策を扱う際の官僚的手続きを理解するのに役立ちました。
Q7.博士学位取得者として就職することの難しさを感じるときはありましたか。それはどんなときですか。
若い研究者としてキャリアが始まるときは、非常に厳しい競争になるでしょう。 研究者として一目置かれたいなら、できるだけ多くのスキル(社会的スキルを含みます!)、関連する経験と決断をする必要があります。
Q8.今後、社会で博士学位取得者の活躍の場が広がることにどのような展望を持っていますか。
社会は、博士号取得者に多くのことを期待しています。 これは、研究から管理までほとんどすべてに対処できるべきであるという誇張された期待も含まれています。 そのため、キャリアパスに応じて、新しい視点やタスクをサポートするのに優れた他の実践的なスキルを考え出すための幅広い視野を持つことが本当に有用であると考えます。
Q9.GRMプログラムへの参加を迷っている後輩たちへ一言メッセージをお願いします。
GRMプログラムは多くのユニークな機会を提供します。希望するキャリアパスに応じて、その機会を有益に活用することができます。
2015年度修了生
profile
張 天さん
博士学位取得:2015年度
研究科・専攻:理工学研究科 数理環境科学専攻
就職先:Outotec (フィンランド) Oy (外資系 資源・採鉱・精錬技術メーカー)
Q1.GRMに参加した動機はなんですか。
多文化共生と文理融合の考え方に惹かれたため。これらは、今後の社会において、極めて重要になると確信している。
Q2.大学院進学時に思い描いていたキャリアパスはどのようなものでしたか。
自分の研究しているものが実用化できるような企業で働きたいと考えていた。
Q3.在学中に就職に繋がる様な活動を何かしていましたか。
在学時の研究開発を、今でもやっています。
Q4.今の進路を選択した決め手はなにでしたか。
グローバル企業でダイバーシティが進んでいること。大学時の研究を継続できるため、自分が一番自信をもつ力を活かせる。
給料・待遇・働き方(ワーク・ライフバランス)が良い。日本企業ではこのような会社は見つからなかった。
Q5.GRMプログラムでの経験は、キャリアパスにどのような影響を与えましたか。
多国籍の人と仕事をするのは楽しいと感じた。
Q6.企業で働いていてGRMプログラムを学んでよかったと思うとき、役立ったときはどんなときですか。
多文化共生の考え方は、グローバル企業で働く上で、とても重要な基礎になった。
Q7.博士学位取得者として就職することの難しさを感じるときはありましたか。それはどんなときですか。
特になし。しかし、日本企業には敬遠されがちのように思う。
Q8.博士学位取得者が企業で働くメリットは何だと考えますか。
その技術に対して、自分が世界で一番詳しく、すべてをリードできること。
Q9.今後、社会で博士学位取得者の活躍の場が広がることにどのような展望を持っていますか。
異なる専門の人々や、文理を融合することによって、大きなブレイクスルーや新しいビジネスが誕生すると思う。
Q10. GRMプログラムへの参加を迷っている後輩たちへ一言メッセージをお願いします。
もっと自分に投資して下さい。失敗を恐れず挑戦して下さい。失敗から多くを学んで下さい。