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イラクからの報告-シリア難民への緊急支援活動-

GRM Lecture Series
開催日: 2014年5月21日 (水)
場所: 今出川校地(烏丸キャンパス) 志高館 SK118
講師: 野田 真紀 氏〔ユニセフイラク事務所子どもの保護専門官〕

[講演内容]
シリア内戦勃発から3年が経った現在も、多くの人々が近隣諸国での困難な生活を余儀なくされている。イラクにおいても、シリア難民の数は10万人を超えた。
難民キャンプの現状と課題、そしてユニセフがどのように緊急支援に関わってきたかなどについて講演。
1.経歴紹介
2.イラクにおけるユニセフのシリア緊急支援
3.イラクでの国連職員の生活
4.国際機関へのキャリアパス
5.国際的に仕事・生活していく上で必要なこと

[講師からのメッセージ]
●高い適応能力と柔軟性。
国際公務員は、常に違った環境・文化の中で仕事・生活をして行くので、素早い適応性と柔軟性があることが大事です。
●固定観念にとらわれず、臨機応変に。
計画通りに物事が進むことは、ほとんどありません。そんな時は素早く状況を判断・分析し、次の行動へ移して行くことが必要です。
●聞く力を持つこと:双方向のコミュニケーションが大切。
語学力は大事ですが、単に言語ができるだけではなく、どれだけしっかりと、わかりやすく、物事を人々に伝えられるかが大事です。また、一方的に自分の意見を伝えるのではなく、自分が働く国の人達の声を聞くこと。彼らの意見を尊重し、意見交換を行い、一緒に問題解決策を考えて行くことをしないと、支援は長続きしません。
●すべての経験が役に立つ。
間違うことや、遠回りをすることでも、いろいろなことを学んで行くことができます。
一番重要なのは、間違った時にどうやって解決して行ったのかというところ。
●自分を大切にする。
緊急支援でよく起こることですが、あまりにも支援に夢中になって自分の健康を損ねてしまうことがあります。これでは、他人を助けることすらできません。また、チームにも迷惑をかけてしま います。緊急支援だけでなく、開発支援においても、違った国で生活することで、ストレスを感じることもあります。自分の限界を知ることや、危険信号はなんであるか知ることは、自分を大切にして行く上で役に立ちます。また、自分にとってのストレスの発散の仕方を見つけたりして、体と心の健康管理ができるようにしてください。

皆さんのこれからの活躍を楽しみにしています。(野田真紀)

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